風俗営業の種別

1. 談笑・お酌等
   特定少数の客の近くに居て、継続して談笑の相手となったり、酒などの飲食物を提供したりする行為は接待に該当します。
   これに対して、お酌をしたり水割りを作るが速やかにその場を立ち去る行為や、客の後方で待機し、又はカウンター内で単に客の注文に応じて酒類等を提供するだけの行為及びこれらに付随して社交儀礼上の挨拶を交わしたり、若干の世間話をする程度の行為は接待には該当しません。
   
2. 踊り等
   特定少数の客に対して、営業所内のショーステージ等で歌やダンス、ショー等を見せたり聞かせる行為は接待に該当します。
   これに対して、ホテルのディナーショーのように不特定多数の客に対し踊り、ダンス、ショー等を見せたり歌若しくは楽器の演奏を聞かせる行為は接待には該当しません。
3. 歌唱等
   特定少数の客の近くに居て、その客に対し歌うこと（カラオケ等）を勧奨したりその客の歌に手拍子をとり、拍手をしたりほめはやす行為又は客と一緒に歌う行為は原則として接待に該当します。
   これに対して、客の近くに位置せず、不特定の客に対し歌うことを勧奨したり不特定の客の歌に対し拍手をしたりほめはやす行為、不特定の客からカラオケの準備の依頼を受ける行為又は歌の伴奏のための楽器を演奏する行為等は接待には該当しません。
4. 遊戯等
   客とともに、遊戯、ゲーム、競技等を行う行為は接待に該当します。
   これに対して、客一人で又は客同士で、遊戯、ゲーム、競技等を行わせる行為は接待に該当しない可能性があります。
5. その他
   客と身体を密着させたり、手を握る等客の身体に接触する行為や客の口許まで飲食物を差出し、客に飲食させる行為は接待に該当します。
   これに対して、社交儀礼上の握手、酔客の介抱のため必要な限度で接触する等の行為や単に飲食物を運搬したり食器を片付ける行為、客の荷物やコートを預る行為等は接待には該当しません。

※風俗営業の許可を受けずに「接待」行為を行うと無許可風俗営業になり、２年以下の懲役もしくは２００万円以下の罰金（併科あり）という重い罪を科せられます。